二次創作ネタの倉庫『黄龍妖魔學園紀』と『古事記』。

当方で扱っている、二次創作の物語について管理人が語る場です。まぁこんな辺鄙なトコのマニアックなおばちゃんの書いている物語なんて誰も読まないでしょうが、だからこそ好き勝手させていただきます（笑）。目下、取り扱っている作品は大雑把に見て、『東京魔人學園』シリーズ（『黄龍妖魔學園紀』含む）『翡翠の雫～緋色の欠片２』（『真・翡翠の雫～緋色の欠片２』含む）の２つです。状況に応じて増えたり減ったりします（笑）。２０１３．０９．０２

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2024/11/24 (Sun)　03:03
Posted by 健露

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『黄龍妖魔學園紀』と『古事記』。

2013/09/10 (Tue)　11:33 黄龍妖魔學園紀
Posted by 健露

ついでに『古事記』ネタ続けちゃえ、ってことで、
『黄龍妖魔學園紀』の話をしようと思います。

‥‥‥『ヒスイノシズク』は、ちょっと休憩。

さて。
当サイトには現在『黄龍妖魔學園紀』のセーブデータは１つしかありませんし、
今後も新たに創る予定はありません。
仮に何か物語を創るとしたら、
『黄龍』ではなく『九龍妖魔學園紀』になると思います。
『黄龍の器』は、それだけ特別な存在なのです。
というか、
そもそもオマケ要素だしね（笑）。

『東京魔人學園剣風帖』は、全２３話（＋外伝３話）。
『東京魔人學園外法帖』は、陰陽各１３話に邪編７話で全３３話。
『東京魔人學園外法帖血風録』では上記に更に北欧編を加えて全３９話。
とにかく、長い。

それに比べて、
『九龍妖魔學園紀』（『黄龍妖魔學園紀』）は全１３話（＋序章１話）。
『九龍妖魔學園紀re:charge』でエピローグが加わるけれど、
それにしたって『魔人』よりは、ずっと短い。
まぁ期間も半年足らずだし（『魔人』は１年、『九龍』は半年）。

という訳で、
『魔人』の二次創作物語は連載物でも原作の全過程は書かなかったけれど、
（『DON'T LET ME CRY』では第２～１７話を省略。
　　『翔星』では陽disc全てカット、他も端折る予定）
『黄龍』二次創作連載の『MIDNIGHT BLUE』は序章を除き全て書く予定です。

『DON'T LET ME CRY』の主人公・緋勇龍麻（麻黄）及び、
『翔星～NAGAREBOSHI』の主人公・緋勇龍斗（■■←本名はまだ伏せ）は、
あくまで『黄龍の器』としては『よくできた偽物』ですので不完全、
ゲーム本編で云うところの「対応を間違えて仲間にするのを失敗する」主人公。

しかし『MIDNIGHT BLUE』の主人公・緋勇龍麻は、
正当な宿星を持つ完全な『黄龍の器』で、代わりはいませんし必要ありません。
（高校生生活は送ったことないけど）
また、『DON'T...』と『翔星』はあくまで恋愛重視という面がありますが、
『MIDNIGHT...』の龍麻には既に、外部に恋人がいるので友情重視。
仲間外れは居ない、というトコです。

そして、この原作自体、
『古事記』の流れに沿ったダンジョン構成をしているので、
１つ飛ばすと『古事記』のエピソードも１つスッ飛ばす感じになります。
これでは、話が続かなくなる。
という訳で、
『黄龍妖魔學園紀』における『古事記』の流れを見ていきます。

１話の流れはパターンとしては。

「生徒会に関わる人間と出会う」
　　↓
「放課後に、その時点で解放されている最下階のダンジョンをクリアする」
　　↓
「その最後の部屋に、その生徒会の人がいる」
　　↓
「その人とケンカして倒すと階の各ボスとの戦闘に突入」
　　↓
「勝利して終了」‥‥‥ という感じ。

物語が進むと多少のイレギュラーがありますが、
（横やりが入って戦闘が増えるとか）
基本は大差ないです。

で、そのダンジョンのカラクリが『古事記』のエピソードの順に沿っていて、
階が下りる毎に、

神世七代から国生み、泣沢女神の誕生、黄泉への強行、
三貴子の誕生から天岩屋、遠呂智退治、
稲羽白兎、白兎を助けた大穴牟遅へ須佐之男が科した試練、
天照による使者を送っての葦原への干渉、天若日子への対応、
雷神・建御雷之男神との力比べ、国譲りと大国主を祀る宮殿の建設、
天孫・邇邇芸と木花佐久夜毘売の婚姻、その間に生まれる火遠理命たち、
その子までの日向三代、その東征、その時通る速吸門や熊野の路、
そして辿り着いた宇陀などへの侵攻、
その戦いの先にいた土豪・長髄彦の登場、系譜統合による天皇の誕生、まで。

で、この長髄彦こそが諸悪の根源（？）、みたいな扱いで、
「人智を超えた力を身に付けたことで自身を≪荒吐神≫と思い込んでしまった蝦夷の戦士・長髄彦」を倒したとき、
このゲームはエンディングを迎えます。

そして、階毎のボスがその『古事記』に登場する主要な神々といった感じ。
ただ、どうもその各ボスの登場順は、『古事記』の流れには沿っていないようで。

１．神産巣日
２．伊邪那岐
３．天照
４．須佐之男
５．月読
６．大穴牟遅
７．建御名方
８．経津主
９．八俣遠呂智
１０．邇邇芸
１１．迦具土
１２．荒吐神

※全１３話だが第１話に戦闘がないため全１２体。

またオマケ要素のダンジョンでは、

１３．伊波礼
１４．伊邪那美

と続きます。
そんな調子だから、ダンジョンの階毎のエピソードと各ボスも、
必ずしも一致しない（笑）。

各ボスの順を、見ていくと。

えーと、まず、古代神扱いの神産巣日から国生みの伊邪那岐、
彼を父親とする三貴子である天照・須佐之男・月読、
国作りを進めた大穴牟遅、
その国の国譲りの交渉のための使者・建御雷之男神に抗った建御名方。

ただ、次に出てくるはずの経津主が出てこない。
と思ったら、それもそのはず、経津主は『古事記』にはそもそも登場しない（苦笑）。
この神は、『日本書紀』にしか名前が出てこない神だそうで。

『古事記』と『日本書紀』は、
登場人物の立ち位置や大雑把な流れこそ殆ど同じものですが、
よく読んだら全然違う。
少なくとも、『古事記』を読んで『日本書紀』を読んだら、
その難しさに読み進める気が失せました（苦笑）。
理由は色々ありますが、神話的要素が大きい『古事記』に比べ、
『日本書紀』は天皇の系譜部分が割合的に大きく、
ぶっちゃけ「どーでもいい」というか、
「知りたい部分はそこじゃない」というか（苦笑）。

でもまぁ、経津主の登場するシーンは、
『古事記』で云うところの「建御名方の反抗」。
『日本書紀』で経津主は、建御雷之男神と共に地上に降りた、とされています。
※『日本書紀』の漢字表記は異なり、建御雷之男神→武甕槌神（読みは同じ）

‥‥‥と、ここまではいいんですよ。
（建御名方と経津主は逆だろう、とは思いますが）

で、なんでこの期に及んで八俣遠呂智？（笑）
この蛇、既に倒されて久しいと思うんですけど。

とりあえず、それをスルーして、
国譲りが成ってから降臨する、天孫・邇邇芸。これもいい。

だけどなんで、その次が迦具土？
迦具土は、伊邪那美神が死んだ原因になった神。
伊邪那岐が黄泉に行くきっかけで、
まだ行ってないから禊も当然してなくて、故に天照さえ生まれてない。
つまり『古事記』でもかなり序盤に登場するんですが、
何故、今更こんなとこに？（ひどいな）

そんで、最後に荒吐神。
この神、『古事記』どころか『日本書紀』にも出てこないので、
どこでも「謎の神」扱いされてる（苦笑）。
『東日流外三郡誌』（つがるそとさんぐんし）という書物に、
長髄彦と一緒に詳しく出てくるらしいんですが。
蝦夷や「つがる」ってことで、つまり東北地方の民間信仰みたいな、
そんな中にいる神のようです。

‥‥‥ とまあ、
つらつらと流れを書いてみましたが、
うん、ＳＳにするには先が長いや（遠い目）。
だって、まだ伊邪那岐を倒したばかりだよ ‥‥‥ 龍麻、頑張れ。
（自分がな）
　
　

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