二次創作ネタの倉庫セーブデータ１０・緋勇龍麻。

当方で扱っている、二次創作の物語について管理人が語る場です。まぁこんな辺鄙なトコのマニアックなおばちゃんの書いている物語なんて誰も読まないでしょうが、だからこそ好き勝手させていただきます（笑）。目下、取り扱っている作品は大雑把に見て、『東京魔人學園』シリーズ（『黄龍妖魔學園紀』含む）『翡翠の雫～緋色の欠片２』（『真・翡翠の雫～緋色の欠片２』含む）の２つです。状況に応じて増えたり減ったりします（笑）。２０１３．０９．０２

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2024/11/24 (Sun)　02:54
Posted by 健露

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セーブデータ１０・緋勇龍麻。

2013/09/16 (Mon)　21:14 東京魔人學園剣風帖
Posted by 健露

『東京魔人學園剣風帖』は、発売からもう１０年以上経ちます。
リメイク版が数年前に出たけど、それももう古い話です。

なのに、まだまだ色々、新しい『緋勇龍麻』が出てきます。
私の脳内に（笑）。
女主人公、というバリエーションを作った時点で、
魅力的な男性キャラクターと幸せになってほしいという物語を妄想したら、
（妄想って／笑）
いくつもいくつも、出てきて然るべきなんですけれどね。

私が創った以外にも、
まだ消えていない魔人サイトさんをこっそり覗いてみると、
まぁ色々、色々。
性格や外見、特技などは違って当たり前。
性別どころか年齢詐称だったり、
宿星が『黄龍の器』だけでなかったり。
凝った設定の『緋勇龍麻』が、山のようにいる訳で。

実際、昔も今も、
そう云うのにインスピレーションを受けて新しい『緋勇龍麻』を創ってきました。
セーブデータ３の緋勇麻黄も、『異相空間』という女主サイトの物語に影響され、
最初は「パクリか」ってくらい物語の進行構成が似ていました（苦笑）。

さて、ウチのサイトで新しい『黄龍の器』が創られなくなってから数年。
最近の話です、新たな『緋勇龍麻』が脳内に登場したのは。
　

　
　
　
前に、沢山の『緋勇龍麻』（黄龍の器）を紹介したときは、
「セーブデータ１０」として名を連ねていました。

『緋勇龍麻』の基盤として、
「両親を失い義理の親に育てられる」という設定はデフォルトなのですが、
その『義理の親』によって、どのサイトでも幸か不幸かが大きく分かれる。
大抵は「愛情を受けて育った」子が多いですが、
貧しかったり裕福だったり、引っ越しが多かったり、
義理の親に別の子ども（血の繋がらない兄弟姉妹）がいたり、
という環境が、人格形成に多大な影響を及ぼしていて、それが個性になっていく。

セーブデータ３の緋勇麻黄など、
珍しかったですね、独り暮らししていない『黄龍の器』は（笑）。
大抵、真神學園高校に転校してきたときに独り暮らしを開始する子が多い中、
（だから行動の自由度が増し妄想が広がる←え）
麻黄は両親と３人で新宿区に引っ越し、
戦いなどで外に出るのでも父親に報告する子でした（笑）。

そこへいくと、セーブデータ７の緋勇麻斗架などは、
「養親は、ただ義務だけで自分を育てた」「そこに愛情はない」と断言してます。
（本人が感じているだけかも知れないですが）

セーブデータ１０の『緋勇龍麻』は、
セーブデータ３の『緋勇龍麻』（麻黄）の設定の「もしも」物語ですが、
中身や背景はセーブデータ７の『緋勇麻斗架』に近いです。

セーブデータ１０の『緋勇龍麻』は、麻黄と同じで双子の妹。
それが、兄である『緋勇龍麻』を名乗り、兄の代わりに戦っている。
でも、だからといって本名はありません。
親が子へ最初に与えるプレゼント・名前さえも、この子は貰えなかったんです。

麻黄は「兄の代わりを演っている間に『麻黄』という本名を忘れてしまった」だけ、
龍麻を名乗っていた理由は「『龍麻』という名の持つ言霊の加護を得るため」でしたが、
セーブデータ１０の『緋勇龍麻』は逆。
生まれながらにして『陰の器』の宿星を持って生まれてきた双子の妹に、
「名前の持つ言霊の加護を与えないため」に、
大人たちは、わざと名前を与えなかったんです。

本当は、「剣鬼・柳生の策略にハマる前に殺してしまおう」としたくらい。
でも妹の体調は兄にも影響を及ぼすので殺すことができず、仕方なく生かしている。
兄・龍麻が幼い頃あまり体が強くなく、
「どうせ生かすなら、兄のスペアとして使えないだろうか」という考えから、
性別の扱いまで兄と同じにさせられました。
そのため、学校生活など普通の人間生活を送らせるのに、
あくまで便宜上の呼び名で、兄と同じ「龍麻」と呼んでいるにすぎない。

兄は養親の元で、それなりの愛情を受けて育ちましたが、
妹は３組の保護者夫婦の元を定期的に盥回しにされ、しかも邪魔者扱いされながら生きてきました。
彼女は子どもの頃の教育から、それを「仕方ない」と受け入れていますが。

で、高２の春に、兄がある日突然意識不明に陥り、
その原因が分からず、回復の見込みがないことから、
『スペア』の妹に兄の役割を担わせることになったことになって、物語は始まります。

兄が行くはずだった『拳武館』の道場の近所に単身引っ越し、
明日香学園高校に転校させられます。
その後の話からは、ゲーム『朧奇譚』と同じ。

ゲーム本編の流れでは大人たちが、

「お前はあくまで『龍麻』の代わり」
「『龍麻』が復活すればお前は用なし」
「戻った『龍麻』がすぐに馴染めるよう、お前の個人的な情は育むな」

‥‥‥ などとムチャクチャなことを強要したので、
妹・龍麻はできるだけ仲間との関わりを深めまいと行動します。
それでいて、

「『龍麻』の代わりである以上は、ちゃんとリーダーとして戦え」
「自分が偽物であることは、誰にも知られるな」
「仲間である『宿星』たちを取りこぼすな」

など、本当に横暴なことを命じます。
けど「自分は兄のために生かされているに過ぎない」と諦めている妹・龍麻はそれに従う、という。
‥‥‥ 健気な子です。
この時点では、
「兄が帰ってきたら自由の身になれる」という希望を持っていたから、
どうにか耐えてきました。
けれどゲームシナリオ中、楢崎道心が『陰の器』について説明するくだりで、
ようやく妹・龍麻は自分が『陰の器』だと自覚し、
「この戦いの中で、自分は殺されてしまうのかもしれない」という危機感を抱きます。

この頃、妹・龍麻は、仲間内にいる１人の青年に惹かれていました。
けれど自分は男を演じているし、偽物だという罪悪感もある、
そして何より、「『宿星』らと情を育むな」と命令されている身。
叶うはずもないその想いを、ずっと胸の内で押し殺してきました。
けれど、生命の危機を覚えたとき、
その青年と離れたくない、戦いたくない、嫌われたくないと強く願った結果、
「兄など帰ってこなければいいのに」と一瞬だけ考えてしまったんです。
すぐに自省し「自分は偽物」「自分では世を救えない」と諦めますが、後の祭り。
『陰』が『陽』の消滅を願った瞬間、
その反発で『陽』である兄・龍麻は目醒めました。

兄・龍麻が『宿星』たちの前に姿を現したのは、
妹・龍麻が剣鬼・柳生宗崇に斬られ重傷を負った直後、病院内でした。

兄は兄で、自分を封じ込め何もかも妹が奪ったと思っていて、
妹を快く思っていませんでした。
一方で、そんな妹に抑えつけられていた不甲斐なさも自覚していて、
まず『宿星』たちに謝り、自分が正当な『陽の器』、今までいたのが『陰の器』だと告げます。

初対面の青年の唐突な告白に戸惑う者の多い中、
まずは如月翡翠をはじめとした四神の４人が『宿星』に共鳴し、それに賛同。
続いて『菩薩眼』の美里葵も兄・龍麻に従います。
新井龍山から『もう１人の黄龍の器』について知らされていた織部姉妹、
楢崎道心から『陰の器』について話を聞いていた劉弦月、
鳴瀧冬吾から『偽物』について仄めかされていた壬生紅葉が、
それぞれ兄・龍麻こそが本物の『黄龍の器』であることを認め、
ついに全員が彼を信じ、
今まで仲間として共に闘ってきた妹・龍麻こそが『偽物』で『滅すべき陰の器』、
という共通の認識を持ちます。

５日後、傷の回復もそこそこに病院を強制的に退院させられた妹・龍麻が帰宅するも、
鍵が付け替えられていて入れない状態に。
しばらくして兄・龍麻が室内から出てきて、「ここは自分の住まいだ」と主張。
自分から何もかも奪った妹に対して恨みごとを綴り、
弁解の余地も与えないまま、
室内にあった女物の生活用品だけ押し付けて妹・龍麻を追い出します。
途方に暮れた妹・龍麻は、かつての保護者たちに助けを求めるも、
当然手を貸してくれるはずもない。
高校教諭たちに相談しようにも、既に『偽物』という烙印が押されてしまっていて相手にされない。

仕方なく独り東京を出ようとしたところ、
如月翡翠、アラン蔵人、マリィ=クレア、醍醐雄矢の四神からの襲撃を受けます。
理解を得ようとして防戦一方に徹していた妹・龍麻でしたが、
止めとばかりに放たれた方陣技・四神方陣を受けそうになった瞬間をきっかけにして、
痛みや悲しみ、孤独など、妹・龍麻が持った負の感情が原因とした、
内に眠る『陰』の力が遂に暴発。
自らの意志ではないものの、４人に怪我を負わせてしまいます。
その隙に妹・龍麻は逃走します。
しかし暫く逃げたところで、醍醐雄矢の知らせを受けた真神の同級生たちに阻まれ、
蓬莱寺京一、美里葵、桜井小蒔、醍醐雄矢、裏密ミサと対峙、
再び『陰』の力を暴走させてしまい、またも逃走。
けれど更に、『拳武館』より抹殺指令を受けた壬生紅葉が立ちはだかります。

‥‥‥ うん、脳内で構築していた流れを全て書き出してみたら、
相当ひどい粗筋だ（苦笑）。
もちろん、前回の話でも出しました通り、救済はありますよ。
この、壬生紅葉が立ちはだかって絶望した、その後に。

本命は『拳武館』の壬生紅葉、
対抗は『四神』玄武の如月翡翠、
大穴は『相棒』の蓬莱寺京一。

以前、『Christmas Ring』という、
特別企画の物語を創ったことがありまして。
閲覧者が自分の好きな名前を物語中に挿入できるという、
いわゆる夢小説とか、ドリームＳＳとか云うものを書いたとき、
途中でルート分けをしたんですよ。
実際に読んでいただけたら分かるんですが、
物語途中で「何をするか」４つの選択肢を選んでいただき、
そのリンクを辿ると、それぞれ別の４人のＥＤを迎えられる、という形。

今回も、そのパターンで行けたらなぁと思いまして。
だって ‥‥‥ １人に決められないんだもん、これ（何）。
だから上記、「仲間内にいる１人の青年に惹かれていました」と、
それが誰かは明言していません。
このチョイスは、誰に救ってほしいとか、好みじゃなくて、この３人が特に、
裏設定やら伏線やら、そういうの考え甲斐があるっていうか（笑）。

壬生くんは、鳴瀧館長の指示で、常に妹・龍麻を『監視』しているという設定。
如月くんは、妹・龍麻と初めて共に戦った直後からずっと「本物ではない」と疑っている設定。
京一は、長いこと一緒にいる間に培われた感覚をどれだけ信じるか、というところ。

なにしろ、それまでずっと不遇の人生を歩んできた妹・龍麻は、
少しの優しさや温もりだけで過敏に反応してしまう可愛いくて可哀想な子です。
ずっと恋心を隠し続けて、自分にウソをついて、諦めて、絶望して、
そんなときに差しのべられた救いの手が、特別に想っている人のものだったら、
逆転満塁ホームランですよ。ねえ？

そう考えたら、セーブデータ７の麻斗架より、まだマシかも。
麻斗架は、隠さず、告白した上でフラれて失恋してますから（苦笑）。

やっぱり、最後がどうかで、判定が決まるもんです。
過程は、結果に比べたら大した問題じゃないのかもしれません。
　
　
さて、
セーブデータ１０、２人の『龍麻』の物語。
ついこの間から、とりあえず下書きだけ開始しています。

さてはて、どうなることやら ‥‥‥。

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