当方で扱っている、二次創作の物語について管理人が語る場です。
まぁこんな辺鄙なトコのマニアックなおばちゃんの書いている物語なんて誰も読まないでしょうが、だからこそ好き勝手させていただきます(笑)。
目下、取り扱っている作品は大雑把に見て、
『東京魔人學園』シリーズ
(『黄龍妖魔學園紀』含む)
『翡翠の雫~緋色の欠片2』
(『真・翡翠の雫~緋色の欠片2』含む)
の2つです。
状況に応じて増えたり減ったりします(笑)。
2013.09.02
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私はシリーズ第1作目の『緋色の欠片』より第2作目『翡翠の雫』の方を先にプレイしたので、
このシリーズは日本神話(『古事記』をはじめとした記紀神話)の後日譚的な物語だと思っていました。
かつて自分の、いわゆる『ヲタ』になったきっかけとなった作品は<
ギリシア神話を題材にしたマンガ『聖闘士星矢』だったのもあり、
『神話』というファクターが入ると、個人的にすごくテンションが上がるんです。
(同じパターンに、インド神話・仏教をモチーフとしている
アニメ『天空戦記シュラト』やマンガ『聖伝~RG VEDA』など)
で、まだ『古事記』について詳しくなかったプレイ当時、
「『翡翠の雫』が玉依姫と豊玉姫の話なら、
前作『緋色の欠片』はどんな物語だろう?」
と思っていたので、
『緋色の欠片』をプレイして驚きました。
「日本神話の神様が、全然出てこない ‥‥‥」と。
まぁ『八百万の神』という概念は分からなくもないですが、
じゃあ何故、わざわざ『玉依姫』なのか、と疑問に思いました。
別に他の姫でいいじゃん、と。
という訳で、
『緋色』シリーズにおける『古事記』の話をちょいと考えたのでありました。
このシリーズは日本神話(『古事記』をはじめとした記紀神話)の後日譚的な物語だと思っていました。
かつて自分の、いわゆる『ヲタ』になったきっかけとなった作品は<
ギリシア神話を題材にしたマンガ『聖闘士星矢』だったのもあり、
『神話』というファクターが入ると、個人的にすごくテンションが上がるんです。
(同じパターンに、インド神話・仏教をモチーフとしている
アニメ『天空戦記シュラト』やマンガ『聖伝~RG VEDA』など)
で、まだ『古事記』について詳しくなかったプレイ当時、
「『翡翠の雫』が玉依姫と豊玉姫の話なら、
前作『緋色の欠片』はどんな物語だろう?」
と思っていたので、
『緋色の欠片』をプレイして驚きました。
「日本神話の神様が、全然出てこない ‥‥‥」と。
まぁ『八百万の神』という概念は分からなくもないですが、
じゃあ何故、わざわざ『玉依姫』なのか、と疑問に思いました。
別に他の姫でいいじゃん、と。
という訳で、
『緋色』シリーズにおける『古事記』の話をちょいと考えたのでありました。
きちんと調べてみたら、何の事はない、
『玉依姫』は『古事記』に登場する『玉依毘売』個人を指す場合の他に、
「神魂を依り憑く女性(巫女)」の総称でもあったのです。
やっと納得しました。
で、これにより「実は『玉依姫』は、全国あちこちにいる」という話も解決する訳です。
でも、ここまで『記紀神話』と関わらないのは、第1作『緋色の欠片』だけ。
『緋色』の後日譚(半年後の物語)で登場人物がほぼ一緒の第3作目『蒼黒の楔』にも、
殆どその要素は見られません。
ただ『蒼黒』には五瀬 新という新キャラが登場し、
彼の姓は玉依毘売の長男・五瀬命(イツセノミコト)が由来かも、と思います。
しかしながら、明確な記述はなく定かではありませんし、
神話のエピソードが生かされている訳でもありません。
第4作目『白華の檻』の舞台は平安時代、
『緋色』キャラたちの先祖の物語になりますが、
ここでは『古事記』に「最初の神(別天つ神)」として登場する、
神産巣日神(カミムスヒノカミ)が登場します。
同胞だという高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)も、名前のみ出てきます。
『ヒイロノカケラ』は近未来ですが、
主人公の保護者・美保 宗一が開発したスーパーコンピュータ『オモイカネ』は、
高御産巣日神の子で思慮の神・思金神(オモヒカネ・オモイカネ)を名の由来としていると思われます。
また、不老長寿の神として祀られていた石長姫(イワナガヒメ)、
黄泉の門の封印を守る大石を神格化させた道反の大神(チガエシノオオカミ)が登場します。
‥‥‥ 近未来の『ヒイロノカケラ』が1番『古事記』要素が強かった(笑)。
時代設定(『古事記』内での時系列設定)バラバラにも程があるけど。
思金神と道反の大神はともかく、石長姫は離れすぎだろう ‥‥‥。
まぁ石長姫と玉依姫が近いから、いいのかな?
参考までに。
神産巣日神と高御産巣日神とは神世七代より前の『別天つ神』で、
いつの間にか姿を消すそうです(笑)。
神世七代最後の双び神が、かの有名な、
伊耶那岐神(イザナギノカミ)と伊耶那美神(イザナミノカミ)。
死んだ伊耶那美神に黄泉で再会した伊耶那岐神が、
彼女と決別し黄泉への道を閉ざすのに使った大石が道反の大神。
伊耶那岐神の禊から生まれたのが、三貴神と呼ばれる三柱、
天照大御神、月読命(ツクヨミノミコト)、
そして建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)。
天照大御神が建速須佐之男命の乱行の数々を嘆き天岩屋に閉じ籠ったとき、
神々からの相談を受けたのが、思金神(オモヒカネ)。
天照大御神が復活したところで、
『古事記』では建速須佐之男命の英雄譚(ヤマタノオロチ退治など)へ。
で、建速須佐之男命の6代目に当たる大穴牟遅神(オオアナムヂノカミ)が、
建速須佐之男命の娘・須勢理毘売(スセリビメ)と結婚。
※この辺で、神の時間感覚が分からなくなる(笑)。
大穴牟遅神は後に名を変え、大国主(オオクニヌシ)となり、
地上・葦原を治めることに成功するも、
地上を治めるべきは自分たちの子たちだと主張したのが、天照大御神。
また思金神らに相談し、色々ゴタゴタやった結果、
ついに、大国主は地上の国を天照大御神たち、天つ神に譲ると決断。
そして地上に遣わされ高千穂に降臨したのが、
天照大御神の孫、天孫・邇邇芸命(ニニギノミコト)。
この邇邇芸命と結婚したのが、美しくも儚い木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)、
姉妹婚で一緒に結婚したのに醜女のためすぐに返されたのが、
醜くも頑丈な石長比売(イワナガビメ)。
邇邇芸命と木花之佐久夜毘売の間に生まれた三兄弟が、
火照理命(ホデリノミコト)、火須勢理命(ホスセリノミコト)、
そして火遠理命(ホオリノミコト)。
このうち火照理命と火遠理命が、それぞれ海幸彦と山幸彦という異名を持ち、
山幸彦である火遠理命の結婚相手が豊玉毘売(トヨタマビメ)。
しかし豊玉毘売が出産時の約束したことを火遠理命が破ったため、
豊玉毘売は離縁し、実家である海底・ワダツミへ。
この出産で誕生したのが、
天津日高日子波限建鵜葺草不合命(アマツヒコヒコナギタケウカヤフキアヘズノミコト)。
その子を心配して豊玉毘売が地上に遣わしたのが、
自身の妹である玉依毘売(タマヨリビメ)。
その玉依毘売と天津日高日子波限建鵜葺草不合命が結婚し、
生まれたのが五瀬命(イツセノミコト)など。
さて。
『緋色の欠片』に関係する単語を、簡単に並べてみました。
ゴチャゴチャしていますが、
言葉を全て物語順に並べようと思うと、このくらいになります(笑)。
名前の漢字表記は全て『古事記』に倣っていますので、
大抵『姫』は『毘売』『比売』になっています。
読み方や漢字表記はいろいろ種類があるので、ツッコミ禁止。
(する人いないと思うけど)
また、上記で『高千穂』という地名を太字にしましたが、
これは『翡翠の雫』の主人公の苗字が『高千穂』(強制)だったため、
「関係ある単語」として強調しました。
『緋色』『蒼黒』の主人公である『春日』は、
あくまでデフォルトで変更可なので考えませんでした。
まぁ『高千穂』が変更不可だったのは単に、
弟が重要キャラで苗字を帰る訳にはいかなかっただけだと思いますが。
『春日』が『古事記』に登場するのは多分、
春日大郎女(カスガノオホイラツメ)くらいでしょうが、、
(でも彼女の両親にも『春日』がついていた気がする。苗字?)
上の話からまたずっと離れた話になっちゃうんで端折りました。
だって、
上記に登場上した五瀬命の弟・神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイハレヒコノミコト)が、
初代(第1代)の天皇である神武天皇となるんですが、
この春日大郎女の父である大長谷若建命(オオハツセワカタケルノミコト)は第21代・雄略天皇、
夫である意祁王(オケノミコ)は第24代・仁賢天皇。
仁賢天皇と春日大郎女の間に生まれた子の孫たち(春日大郎女の曾孫たち)の中に、
あの有名な、女性初の天皇である第33代・推古天皇がいるんです。
神から、一気に人間っぽくなっちゃうんですよね ‥‥‥。
『白華の檻』の主人公の姓は『宇賀谷』(ウガヤ)で、『緋色の欠片』主人公の祖母と同じ姓。
こちらは多分、
豊玉毘売の息子で玉依毘売の夫でもある天津日高日子波限建鵜葺草不合命からでしょう。
長ったらしい名前ですが、中に『鵜葺』(ウカヤ)という単語があります。
『ヒイロノカケラ』の主人公の姓『藤森』は、
どう探しても『古事記』内に見つかりませんでした(笑)。
但し、やっぱり他が多い。
『オモイカネ・システム』の開発者である『美保』、これは、
大国主が神産巣日神の子である少彦名命(スクナビコナノミコト)と出会った場所、
出雲の美保の岬からか、と。
本編序盤で殺されてしまう一般人『立花』さんは、
倭建命(ヤマトタケルノミコト)の妃・弟橘比売命(オトタチバナヒメノミコト)からかな?
もう一人の玉依姫として登場した少女の執事・『宗像』、
これは天照大御神の娘たち、宗像三女神から きているのではないかと。
『諏訪』も『鹿島』も神社の名前だし(それ言ったら『春日』もですが)、
他にも、細かく探せばもっといるのかもしれません。
本当に、『ヒイロノカケラ』は意外と多かった ‥‥‥。
とりあえず力尽きたので、
『ヒスイノシズク』の話はまた今度 ‥‥‥。
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