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当方で扱っている、二次創作の物語について管理人が語る場です。 まぁこんな辺鄙なトコのマニアックなおばちゃんの書いている物語なんて誰も読まないでしょうが、だからこそ好き勝手させていただきます(笑)。 目下、取り扱っている作品は大雑把に見て、 『東京魔人學園』シリーズ (『黄龍妖魔學園紀』含む) 『翡翠の雫~緋色の欠片2』 (『真・翡翠の雫~緋色の欠片2』含む) の2つです。 状況に応じて増えたり減ったりします(笑)。 2013.09.02
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『緋色の欠片』はシリーズ化していて、
2作目『翡翠の雫』、3作目『蒼黒の楔』、4作目『白華の檻』と続いています。
これらは、私は全て一応ひととおりプレイ済み。
『翡翠...』は『緋色...』の後日譚で、舞台と主人公が変わる、けど『緋色』のメンバーがゲスト出演するので世界観は同じ。
『蒼黒...』も同じく『緋色』の後日譚、こちらは舞台も主人公も『緋色』と同じ。
『白華...』は『緋色』の約1000年前の話で、『緋色』のご先祖様たちの物語でした。

このシリーズの中で『ヒイロノカケラ』というタイトルがあるのですが、
『緋色の欠片』と比べてどれだけ世界観を継いでいるのか微妙な、
でも「パラレル」と言い切ってしまうには共通するファクターが多い物語で、
(全く同じ背景が使われている場面がある)
かなり立ち位置が不安定な作品です。
キャラクターデザインも、『翡翠の雫』で惚れたカズキヨネ氏ではなく、
『蒼黒の楔』では原画担当だった いけ氏に代わり、
見た目の印象からして、まるで色鉛筆・水彩画からセル画・CGになったような変わり様。
舞台が現代の田舎から近未来の都会に変わって、
ものすごく洗練された機械的な雰囲気に一新されたという。
多分、『緋色の欠片』の遠い遠い子孫の話とみて、間違いないとは思うんですよ。
(厳密には、子孫じゃないそうですが)
守護者の苗字、それに対応する能力、カミ(動物)などは同じですし。
でもあくまで別のキャラクターで、中身(性格・立場)も全然違うのに、
なぜか対応する声優さんは据え置きでシャッフルもしていない面白さ(笑)。
公式ビジュアルファンブックでも、声優さんのインタビューで、
その変わり方の激しさに苦労した様子が覗えました。
「悩まずに済んだ」的なコト言ったの、
狐邑 祐一→狐邑 怜を演じた浪川 大輔氏だけでは ‥‥‥。
(狗谷 遼→狗谷 志郎の野宮一範氏も、あまり苦労していなさそうだったけど)

さて、そんな調子で。
こんな『ヒイロノカケラ』みたいなパラレル作品が、
『翡翠の雫』でもあればなぁと思ったんです。
でも『翡翠の雫』って、『緋色の欠片』シリーズではあまり人気がないのか、
それとも制作側に納得がいかないものがあったのか、
次回作みたいなものが出てこない。

それどころか『真・翡翠の雫』として、
キャラや立ち位置や世界観などは同じなのに周囲の設定が変わりシナリオが大々的に変更されるという、
訳の分からないリメイク作品が発表されました(苦笑)。
周囲の設定が変わった、というのは、メインキャラ以外の性格が変わった点が大きい。

村長さんが、『翡翠...』では村の権力者独特の嫌な長老だったのに、
『真・翡翠...』では何故かいい人になって(苦笑)。
シナリオが一新されたから、ゲストキャラとして登場した『緋色』キャラも全く登場しない。
それに伴い、『緋色』に登場した組織・ロゴスの存在も曖昧になって、
ロゴスのスパイだったエリカの立場が微妙に(苦笑)。
辛うじて攻略対象には大きな変更はなかったものの、それでも少なからず変化が。
隠しキャラ的存在の賀茂くん、ヘタレ具合が激減(笑)。
壬生兄弟のキャラが何だか柔らかくなり、
天野亮司も、三角関係愛憎ドロドロのシナリオがアッサリ風味になった分、いい人に。
敵側の豊玉姫側にも変化があり、
「本来は渡来のカミだったが根付くことができず妖に身を落とし、豊玉姫を用いて世を混乱に導こうとしている」という設定だったハズの羅門は、
「かつて豊玉姫の従者で、彼女への忠誠と愛情のために戦っている」設定に(笑)。
と、まぁ、列挙していたらキリがないんですが、
でも何が違和感あったって、
シナリオが変わったのに『翡翠』のスチルを全て使いまわしていたものだから、
同じスチルなのに違うシナリオが当てられている、という投げ遣りな扱い。
(一応、追加スチルもありましたが)
『翡翠』を、シナリオブックを買ってまで読んだファン(私)としては、
「うわぁ ‥‥‥」なものでした。いろんな意味で。
あまりに「うわぁ」すぎるのと、
『真・翡翠』には公式ビジュアルファンブックやシナリオブックのような関連書籍が一切発行されていないため、
『真・翡翠』は、いまいち解釈の難しい作品になってしまいました(私の中で)。
繰り返しプレイするには時間がないので、あまり憶えていない部分も多いです。

それでも、『翡翠の雫』のパラレル話『ヒスイノシズク』を考えるようになったのは、
「『翡翠の雫』が好き」というのはもちろんですが、
決して「『真・翡翠の雫』は納得できない」というものではなく、
むしろ、
「『真・翡翠の雫』の続きがあってほしい」と思ったからです。

というのも、
『真・翡翠の雫』には、敵役である豊玉姫に、救済の可能性があったのです。
『翡翠の雫』での豊玉姫は、単なる悪役。理屈など通用しない、力や破壊を欲する女神のように書かれていました。そこに至るまでの経緯が殆ど書かれていなくて、その上で古事記が曲解され、ただ「逆恨み」という一言がありました。特に三角関係ドロドロの亮司シナリオでは、「それじゃ選んでもらえないよね ‥‥‥」と思うくらい醜く哀れな女性でした。
でも前述の通り、『真・翡翠の雫』では設定が違います。
羅門がラスボスとして登場するシナリオで、彼女の過去に関する回想シーンがありました。
神代の頃に幼い彼女が、寂しい思いをしていた描写が、そこにはありました。
新たに加えられたスチルで、いじけた小さな彼女は泣いていました。
ものすごく共感したのは、きっと私自身が豊玉姫と同じ2人姉妹の姉だからでしょう。
本気で、泣きましたよ。ゲームでも本でも、読んで泣いたことって殆どないのに。

で、プレイ当時は「次はどんな作品かなぁ」程度の感じでしたが、
別のゲーム『九龍妖魔學園紀』でモチーフとなっている『古事記』を調べているとき、
豊玉毘売と再会して思い出しました。
で、まだ『翡翠の雫』の話は何も出てきていない(苦笑)。
そんなときに発表された、『ヒイロノカケラ』の概要。
こうなったら「もう、自分で創ってやろう」と思いました。

とりあえず、きっかけはこんな感じ。
さぁて、今まで脳内にゴロゴロ転がしていたものを、全部出すぞー(笑)。
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健 露
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